チュニジア首都で女が自爆、20人負傷 襲撃発生は3年ぶり
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【10月30日 AFP】チュニジアの首都チュニス中心部の目抜き通りで29日、女が自爆し、20人が負傷した。当局が明らかにした。同市では過去3年間、襲撃事件が起きていなかった。
同国のベジ・カイドセブシ(Beji Caid Essebsi)大統領は訪問先の独ベルリンで、事件は「悲劇だ」と表明。「われわれはテロリズムを根絶したと考えていた」が、「首都中心部に残っていた」と述べた。
負傷者数は当初9人とされていたが、20人に訂正された。警察当局によれば、このうち15人が警官で、2人が10代の若者。重傷者はいない。
内務省報道官がAFPに語ったところによると、事件があったのはチュニスの富裕地区、ハビブ・ブルギバ(Habib Bourguiba)通りで、容疑者は白昼、「複数の警察車両の近く」で自爆した。
同省は、即死した容疑者は30歳の女で、過激派に所属していたとの情報はないと発表。現時点で犯行声明は出ていないとした。
複数の警察筋によると、容疑者が自爆ベルトを着用していた可能性は低く、「手製爆弾」を持っていたとみられている。(c)AFP/Kaouther Larbi