【10月30日 AFP】男子テニスで通算100個目のタイトル獲得を目指すロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)が、今季のマスターズ1000(ATP World Tour Masters 1000)最終戦のパリ・マスターズ(Rolex Paris Masters 2018)に出場するために、30日に現地入りする。大会主催者が29日、発表した。

 四大大会(グランドスラム)通算20勝を誇るフェデラーは、ベルシー(Bercy、パリ・マスターズの会場)のコートに立てば、2015年以来の出場を果たすことになる。前週のスイス・インドア(Swiss Indoors Basel 2018)で通算99回目の優勝を飾った37歳だが、故障やスケジュール調整の関係で過去2年はパリ・マスターズでプレーしていなかった。

 大会のツイッター(Twitter)で「あす到着する」と伝えられたフェデラーは、31日の2回戦でジョーウィルフリード・ツォンガ(Jo-Wilfried Tsonga、フランス)とミロス・ラオニッチ(Milos Raonic、カナダ)の勝者と対戦する。

 この日行われた1回戦では、ポルトガルのジョアン・ソウザ(Joao Sousa)が7-5、6-3でイタリアのマルコ・チェッキナート(Marco Cecchinato)を下し、ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)との2回戦に駒を進めた。

 チェッキナートは第1セット、ゲームカウント5-5からサービスゲームをブレークされると、そのままプレーが崩れてしまった。6月の全仏オープンテニス(French Open 2018)準々決勝では、ジョコビッチから大金星を挙げていたが、その試合の再現はかなわなかった。

 第2シードのジョコビッチは同大会で通算4度の優勝を誇り、今週はラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)からの王座奪取を目指す。一方、パリ・マスターズでは一度もタイトルを獲得したことがないナダルは、膝のけがでチャンスを台無しにした全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2018)の後では、これが初めての大会となる。

 その他の試合では、前回大会で準優勝を果たしたフィリップ・クライノビッチ(Filip Krajinovic、セルビア)が、カレン・カチャノフ(Karen Khachanov、ロシア)に5-7、2-6で屈して初戦敗退。クライノビッチは第1セット、サービングフォーザセットの場面から急激に失速してしまい、世界ランクも34位から90位圏外まで一気に後退する見通しとなった。

 フランスのリシャール・ガスケ(Richard Gasquet)は6-4、7-6(7-3)でカナダのデニス・シャポバロフ(Denis Shapovalov)からストレート勝ちを収めたものの、同胞のニコラ・マウー(Nicolas Mahut)は6-7(1-7)、2-6で米国のフランシス・ティアフォー(Frances Tiafoe)に敗れ、大会から姿を消した。(c)AFP