移民集団めぐる国境派兵、「週内に5200人」 米軍高官
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【10月30日 AFP】米軍高官は29日、米国を目指す中米からの移民集団(キャラバン)をめぐり、国防総省は兵士5200人余りを対メキシコ国境に派遣すると述べた。ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は移民集団に対し、軍が待ち構えていると警告を発している。
テレンス・オショーネシー(Terrence O'Shaughnessy)米北方軍(NORTHCOM)司令官(空軍大将)は記者らに対し、「われわれは週末までに兵士5200人余りを南西部国境に派遣する」と言明。米当局は先週、約800人の現役兵が支援のため派遣されるとの見通しを示していたが、今回の人数はこれを大幅に上回る。
トランプ氏はここ数週、国境の警備を強化するため兵員の増強が必要だと繰り返し表明。11月に迫った重要な中間選挙で野党・民主党の巻き返しがあり得る情勢のなか、同氏は移民集団を政治的に利用してきた。
国連(UN)の推計によれば、移民集団は13日にホンジュラス北部サンペドロスラ(San Pedro Sula)を出発した後、約7000人まで増加している。(c)AFP