動物園からライオンなど救出、「地獄のような」飼育環境 アルバニア
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【10月29日 AFP】アルバニアの警察当局は28日、私立動物園へ強制立ち入りを実施し、ライオン3頭やクマ1頭など、「地獄のような」環境で飼育されていた動物たち計11頭を保護した。
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首都ティラナから約100キロ南に位置するフィエル(Fier)にある現場で取材に当たったAFP特派員によると、この動物園の運営者は警察への協力を拒否。当局は獣医師に処置させるため、動物の飼育場所に強制的に立ち入ったという。
その後、動物たちは鎮静剤を投与され、ティラナにある動物園へ無事に移送された。
動物愛護団体「フォー・ポーズ(Four Paws)」のスタッフは、「この動物園で飼育されていた動物の生活環境は本当にひどい。地獄のようなやり方で動物が飼育されていた」と話している。
およそ15年間この動物園を運営していた男は、強制立ち入りに強く反発し、「(警察に)権利はない! この動物たちは私の子どもであり、お前らは私の子どもを連れ去ろうとしている!」と抗議。男はさらに、私有財産を侵害されたとして申し立てを行うという。
フォー・ポーズの別のスタッフは、「(保護されたライオンのうち1頭は)眼が重度の感染症にかかっており、失明するリスクがあった。幸いにも救出されて快方に向かっているが、すべてのライオンが完全に回復するためにさらなる治療を必要としている」と説明した。
ライオン3頭に加えて、クマ1頭とシマウマ1頭、シカやレイヨウ、キツネ数頭も移送された。
動物たちはティラナにしばらくとどまった後、ライオン3頭は本来の生息地に似た環境が整えられたオランダへ、クマはドイツへ移送される予定だという。(c)AFP