イスラエル首相がオマーン訪問、地域諸国との関係拡大か
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【10月27日 AFP】イスラエル首相府は26日、同国のベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相がオマーンを訪問したと発表した。前回イスラエルの首相がオマーンを訪問したのは20年以上前で、今回の訪問はイスラエルと地域諸国との関係拡大を示唆する動きとみられる。
両国には外交関係がないが、ネタニヤフ首相は25日夜、オマーンのカブース・ビン・サイド(Qaboos bin Said)国王と会談した。この会談は事前発表なしで実施され、同首相の帰国まで秘密とされた。イスラエル首相府の発表によると、会談では中東和平や「共に関心を有する他の問題」について話し合った。
ネタニヤフ首相には、サラ(Sara Netanyahu)夫人のほか、イスラエルの対外情報機関モサド(Mossad)のヨッシ・コーヘン(Yossi Cohen)長官、メイル・ベンシャバト(Meir Ben-Shabbat)国家安全保障顧問らからなる代表団が随行した。イスラエル側は、訪問はカブース国王の招請を受け、「両国間の時間をかけた接触」を経て実施されたと発表している。
パレスチナ解放機構(PLO)の公式通信社、パレスチナ通信(WAFA)によると、パレスチナ自治政府のマフムード・アッバス(Mahmud Abbas)議長も今週、オマーンを訪問した。アラブ諸国のうち、現在イスラエルと正式な外交関係があるのはエジプトとヨルダンのみ。(c)AFP/Jonah Mandel