米検察、北朝鮮向け資金洗浄でシンガポール人実業家を起訴
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【10月26日 AFP】米検察は25日、北朝鮮に資金を供給するため数百万ドル規模のマネーロンダリング(資金洗浄)をしたとして、シンガポール人実業家を起訴したことを明らかにした。
起訴されたタン・ウィーベン(Tan Wee Beng)被告(41)は、かつて最有力の若手起業家と称賛されたこともある人物。起訴状によると、同被告は2011年から2018年まで、他の数人と共に、国際銀行システムを通じて北朝鮮の複数の銀行に資金を移動させ、対北朝鮮制裁に違反した。共犯者の名前は明らかにされていない。
これとは別に、米財務省はタン被告と同被告が経営する2企業を制裁対象に指定。対象となったウィーティオン(S)(Wee Tiong(S))とWTマリーン(WT Marine)の2社は北朝鮮と事業を行っていた。
起訴状と財務省の発表によれば、送金にはシンガポール、タイ、香港などのフロント企業が関与した。また、WTマリーンが運航する複数の船が、北朝鮮側が絡む制裁違反の活動に関与した。
米連邦捜査局(FBI)はタン被告を「最重要指名手配者」に指定。同被告の居場所は今のところ不明だとした。(c)AFP