【10月25日 AFP】サウジアラビア政府は25日、同国の著名ジャーナリスト、ジャマル・カショギ(Jamal Khashoggi)氏がトルコ・イスタンブールのサウジ総領事館内で殺害された事件について、トルコ当局から提供された情報に基づき「計画的」犯行だったという見解を示した。サウジ国営メディアが報じた。

 国営サウジ通信(Saudi Press Agency)はサウジ検察当局の発表として、「トルコ当局からの情報は、カショギ氏事件の容疑者らの行動が計画的なものだったことを示している」と伝えた。

 サウジ側は当初、トルコ人女性との婚姻手続きのために今月2日にサウジ総領事館を訪れたカショギ氏は、領事館を去ったと主張していた。しかし国際社会からの圧力の強まりを受け20日になって、カショギ氏は総領事館内で会った人物らと口論の末殴り合いになって死亡したと発表。さらにその後、トルコ当局が当初から指摘していた通り、カショギ氏は殺害されたと認めた。

 事件を受けて、サウジのサルマン国王(King Salman)はムハンマド・ビン・サルマン(Mohammed bin Salman)皇太子に情報機関改革に向けた委員会設置を命じ、皇太子は25日、同委員会の議長として初めての会合を開いた。(c)AFP