【10月25日 AFP】米シンガー・ソングライターのトレイシー・チャップマン(Tracy Chapman)が、自身の曲の歌詞とメロディーを無断盗用されたとして米ラップ歌手のニッキー・ミナージュ(Nicki Minaj)を訴えていたことが分かった。

 チャップマンはミナージュの曲「ソーリー(Sorry)」について、自身の1988年のヒット曲「ベイビー・キャン・アイ・ホールド・ユー(Baby Can I Hold You)」から歌詞とメロディーの一部を盗用したと主張。

 グラミー賞(Grammy Awards)受賞歴もあるチャップマンの訴えによると、ミナージュ側がソーリーのレコーディング完了後に「複数回」にわたって使用許可を求めてきたという。

 さらに22日に提出された訴状によると、チャップマンはこの要求を「再三にわたり」拒否したものの、ミナージュはソーリーのデータをヒップホップ・R&B専門ラジオ局Hot 97の人気DJ、ファンクマスター・フレックス(Funkmaster Flex)に提供。ファンクマスター・フレックスは自身のソーシャルメディアアカウントに曲を投稿したほか、自身の番組で流すなどしたという。

 ミナージュは訴状の送達から21日以内に答弁書提出などの対応をしなければならないが、今のところそのような動きは見せていない。(c)AFP