欧州議会、使い捨てプラスチック禁止法案を可決
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【10月25日 AFP】欧州議会(European Parliament)は24日、ストロー、フォークやスプーンなどの食器類、綿棒の柄、風船の持ち手といった使い捨てプラスチック製品を欧州連合(EU)域内で禁止する法案の採決を行い、圧倒的多数の賛成で可決した。
EUの行政執行機関、欧州委員会(European Commission)が、こうした製品は海洋や海岸のごみの70%を占めると説明し、禁止を提案した。
カルメヌ・ベッラ(Karmenu Vella)欧州委員(環境・海洋・漁業担当)は「きょう、われわれは最大の課題である欧州の使い捨てプラスチック製品の一掃に一歩近づいた」と語った。
採決の結果は、賛成571人、反対53、欠席34だった。
支持者らは2021年までの発効を望んでいるが、法案が発効するには、まだ加盟各国、欧州議会、欧州委員会による協議で承認を得る必要がある。
環境保護団体の世界自然保護基金(WWF)は、今回の採決により「EUはプラスチック汚染削減、より強力な循環型経済の発展に向けた世界的リーダーとしての道」を歩み始めたと評した。
だがWWFは、欧州議会は使い捨てプラスチックの定義における法律の抜け穴をふさぐ機会を逃したとも指摘。実際には再利用できない可能性がある製品にも、再利用可能との表示ができるとした。(c)AFP/Clément ZAMPA