比ボラカイ島で浄化作戦終了、26日に観光客の受け入れ再開へ
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【10月24日 AFP】フィリピンの人気リゾート、ボラカイ(Boracay)島の汚染が「汚水だめ」と呼ばれるほど深刻化した問題で、当局は島を閉鎖し6か月かけて行った浄化作戦を終えて、26日から観光客の受け入れを再開する。
ターコイズブルーの海と白砂のビーチで知られるボラカイ島は、年間200万人が訪れるほどの人気を誇る。だが長年、規制のないまま大量の観光客を受け入れてきたために、海に下水が垂れ流されるなど汚染が深刻化。
貧弱なインフラを強化し、またそうした乱開発を取り締まるために、ロドリゴ・ドゥテルテ(Rodrigo Duterte)大統領は4月、島全体の閉鎖を命じた。この際、大統領はボラカイ島の状態を「汚水だめ」と呼んでいた。
観光客の受け入れ再開時にはホテルやレストランの数が減らされ、訪問者数は制限され、またパーティー三昧で知られた浜辺での飲酒規制なども導入される。ベルナデット・ロムロ・プヤット(Bernadette Romulo-Puyat)観光相は再開後の新しいボラカイ島が、フィリピンにとって「持続可能な観光業の文化」の草分けになってほしいと語った。
世界中の大手旅行誌のランキングで「最も素晴らしいビーチ」に挙げられるボラカイ島の面積は、わずか1000ヘクタール。だが、ピークシーズンには日光を求めて一日で最大4万人が訪れていた。これらの観光客は年間10億ドル(約1100億円)の収入をもたらすものの、山のようにごみを残し、下水道をあふれさせる元凶ともなっていた。
新たな規制下では、政府が宿泊施設の部屋数を管理することで、島に滞在できる観光客を常時1万9200人に制限する。(c)AFP