サウジ記者殺害事件、米CIA長官とトルコが「全証拠」共有
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【10月24日 AFP】サウジアラビアの著名ジャーナリスト、ジャマル・カショギ(Jamal Khashoggi)氏が殺害された事件について、トルコ情報機関は23日、同国を訪問中の米中央情報局(CIA)長官と「すべての証拠」を共有したと政府系メディアが報じた。
米CIA長官のジーナ・ハスペル(Gina Haspel)氏は23日、トルコの首都アンカラを訪問し、カショギ氏がイスタンブールのサウジ総領事館内で殺害された事件についてトルコ当局者らと会談した。カショギ氏はサウジ王室顧問から批判派に転じ、米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)に寄稿していた。
24日のトルコ日刊紙サバハ(Sabah)によると、トルコ国家情報機構(MIT)でハスペル長官に対する状況説明が行われ、サウジ総領事館や同領事の自宅から押収した映像や録音テープなどの証拠が共有されたという。
これに先立ち、トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領は23日の演説で、カショギ氏の殺害は綿密に計画されたものであり、事件への関与者全員が刑罰を受けるべきだと非難した。ただしエルドアン大統領はこれまでのところ、カショギ殺害に関する責任や非難の矛先をサウジのムハンマド・ビン・サルマン(Mohammed bin Salman)皇太子に向けるまでに至っていない。(c)AFP