【10月24日 AFP】環境保護団体グリーンピース(Greenpeace)は23日、セネガルでここ数年、数千人もの漁師が海で行方不明になっていると報告し、同国当局に安全対策を強化するよう訴えた。

 セネガルの首都ダカール(Dakar)で記者会見したグリーンピースの幹部によると、公になっているだけでも過去2年で漁師226人が海で死亡、もしくは行方不明となっており、実際には数千人の行方が分からなくなっているという。

 グリンピース幹部は、多くの人が当局に登録せずに漁業に従事しているため、漁師の数に関する正確な統計が取れないと指摘。また多くの漁師が大型漁船との衝突を避けるため、小型の船でセネガル沿岸から遠く離れた海域まで行っており、時には隣国モーリタニアの公海で魚を捕ることもあるという。

 漁師たちが海で行方不明になる大きな原因には、他にも悪天候や機器の故障があるという。(c)AFP