「砂漠のダボス会議」にサルマン皇太子、参加者と談笑 自撮りも
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【10月24日 AFP】サウジアラビアの首都リヤドで23日、国際経済フォーラム「未来投資イニシアチブ(FII)」が開幕した。同国の著名ジャーナリスト、ジャマル・カショギ(Jamal Khashoggi)氏が死亡した事件を受けて世界の財界首脳の欠席が相次いだ中、ムハンマド・ビン・サルマン(Mohammed bin Salman)皇太子が姿を現した。
サルマン皇太子は3日間の日程で行われるFII初日に15分間だけ姿を見せ、参加者らと談笑したり、セルフィー(自撮り)に応じたりした。
FIIの狙いは、これまで孤立的だったサウジを、利益をもたらす投資先としてアピールすることにある。「砂漠のダボス会議」とも呼ばれるこの会議は、今月2日にトルコ・イスタンブールのサウジ総領事館内で起きたカショギ氏殺害事件に対する激しい非難が影を落とし、世界各国の財界首脳らが相次いで出席を取り消した。
しかし主催者は、石油やガス、インフラなどの分野における総額500億ドル(約5兆6000億円)以上の「超大型取引」12件の成立を発表し、事件の影響はないと装った。サウジメディアによると、サルマン皇太子は24日に行われるパネルディスカッションにも参加する見通し。
一方、ハリド・ビン・アブドルアジズ・ファリハ(Khalid bin Abdulaziz al-Falih)エネルギー産業鉱物資源相はスピーチで、「われわれは危機のさなかにある」と述べ、同国が「困難な状況」にあることを認めた。(c)AFP/Anuj Chopra and Mohamad Ali Harissi