スロット依存症男性、3億円超の賠償金勝ち取る オーストリア
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【10月23日 AFP】オーストリアの裁判所がスロットマシンに膨大な金額をつぎ込んだ男性をギャンブル依存症と認定し、さらにマシンを製造・設置した会社に対して賠償金250万ユーロ(約3億2000万円)を男性に支払うよう命じる判決を下した。22日に公表された判決内容により明らかとなった。
原告の主張によると、男性は首都ウィーンで2002年から10年以上にわたり、カジノゲームメーカー大手ノボマティック(Novomatic)のスロットマシンにおよそ200万ユーロ(約2億5000万円)をつぎ込んだ。
裁判で専門家は男性が依存症により「体の自由が部分的に奪われていた」と指摘し、男性の賭け金は無効であるとした。
ノボマティックは今回の判決を不服として上訴する意向。
ウィーン市当局は2015年、ギャンブル依存症への対応策としてスロットマシンをカジノ以外の場所に設置することを禁止。以前は市内に2600台近くのスロットマシンが設置されていた。(c)AFP