【10月22日 AFP】18NFLは21日、第7週の試合が各地で行われ、ニューオーリンズ・セインツ(New Orleans Saints)のQBドリュー・ブリーズ(Drew Brees)がまた新たな金字塔を打ち立てた一方、QBトム・ブレイディ(Tom Brady)を擁するニューイングランド・ペイトリオッツ(New England Patriots)は今季ロード初勝利を挙げた。

 ブリーズはボルティモア・レイヴンズ(Baltimore Ravens)との試合で、キャリア通算500タッチダウンパスに到達。今月すでに、パスの生涯獲得ヤード数でペイトン・マニング(Peyton Manning)氏を上回り、歴史に名を刻んでいたブリーズは、この試合で2本のタッチダウンパスを通し、過去にマニング氏とブレット・ファーヴ(Brett Favre)氏、そしてブレイディの3人しか成し遂げていない偉業を達成した。

 チームも24-23でレイヴンズに勝利。これによりブリーズは、NFLの全32チームから勝利を挙げた史上3人目の選手となり、この記録でもマニング氏とファーヴ氏に肩を並べている。

 試合は残り24秒で、相手のジャスティン・タッカー(Justin Tucker)がキャリアで初めてエクストラポイントのキックに失敗したこともあり、レイヴンズから16年ぶりの白星を挙げた。この勝利でセインツは戦績を5勝1敗に伸ばし、ナショナル・カンファレンス(NFC)南地区の首位を快走している。

 ブリーズは「レイヴンズとは4年に1回しか対戦機会がないし、プレッシャーはなかったが、彼らとの試合はいつもバトルになる。この数年、彼らのディフェンスは素晴らしい」とコメントした。

 ペイトリオッツは38-31でシカゴ・ベアーズ(Chicago Bears)を逆転で下し、今シーズンに入って初めてロードで勝利をつかんだ。ブレイディはパスで277ヤードを獲得し、タッチダウンパス3本を決めた。

 ベアーズは試合終了直前に再逆転する寸前までいき、QBミッチェル・トゥルビスキー(Mitchell Trubisky)から前線へ54ヤードのロングパスが通ったが、ゴールライン直前でペイトリオッツの守備に阻まれた。

 トゥルビスキーのパスをレシーブしたものの、押し戻されたケビン・ホワイト(Kevin White)は、「数インチのゲームだった」とコメント。ブレイディも「良いパスだった。息をのむプレーだ。ジャンプしてキャッチするのが見えた。半ヤードか1ヤード足りないのは分かっていたが、本当にぎりぎりだった」と話した。

 またカロライナ・パンサーズ(Carolina Panthers)は、残り82秒でQBキャム・ニュートン(Cam Newton)がグレッグ・オルセン(Greg Olsen)への1ヤードのタッチダウンパスを通し、第4クオーターだけで17点差を逆転してフィラデルフィア・イーグルス(Philadelphia Eagles)に21-17で勝利。終盤に劇的な展開となる試合が多い一日となった。(c)AFP