【10月21日 AFP】サウジアラビアの著名ジャーナリスト、ジャマル・カショギ(Jamal Khashoggi)氏がトルコ・イスタンブールのサウジ総領事館内で死亡したことに国際社会の怒りが集まる中、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は20日、サウジアラビアへの武器売却を中止すれば米国の雇用が損なわれるとして、中止への反対を表明した。

 トランプ氏はサウジ政府への武器などの売却契約について記者らに語り、「われわれは4500億ドル(約51兆円)を手にしており、うち1100億ドル(約12兆円)が軍事関係の発注だ」と述べた。

 同氏は「100万人の雇用に関わっており、そのような注文を取り消すことは有益ではない。相手側の損失よりも自分たちの損失の方が大きい」とし、サウジ政府は中国やロシアなどから兵器を購入できると説明。その上で「だが制裁を含めてほかにできることはある」と述べた。(c)AFP