トランプ氏、核廃棄条約離脱の計画認める ロシアが違反と主張
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【10月21日 AFP】(更新)ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は20日、米国は1987年にロシアと調印した歴史的な中距離核戦力(INF)廃棄条約からの離脱を計画していることを認めた。ロシアが同条約に違反しているとの主張に基づく動き。
トランプ大統領は米ネバダ州エルコ(Elko)で記者らに対し、「ロシアは合意を順守していない。そのため、われわれは合意を破棄する」と発言。
さらに同大統領は「ロシアは合意に違反してきた。何年も違反している。(バラク・)オバマ(Barack Obama)大統領が交渉も離脱もしなかった理由が分からない。われわれは、相手に核合意違反をさせたままにしない。われわれに認められていないのに、相手側に武装を強行させたりしない」と語った。
ジョン・ボルトン(John Bolton)米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は今週モスクワを訪問し、セルゲイ・ラブロフ(Sergei Lavrov)外相らロシア側要人と会談する。ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領との会談も調整中だという。
■ロシアは反発
国営ロシア通信(RIA)は20日、ロシア外務省当局者の話として、米国がINF廃棄条約からの離脱を検討しているのは「唯一の超大国」になりたいという夢のためだと伝えた。
この当局者は、「主な動機は一極化した世界という夢だ。実現するだろうか? するわけがない」と述べ、ロシアは「INF廃棄条約破棄に向けた米国の政策路線について何度も公然と非難してきた」と主張した。
ロシアの主要通信社3社が伝えたところによると同当局者は、米政府は「INF核廃棄条約の基盤を打ち砕くこの措置に向けて、長い時間をかけて慎重かつ着実に準備を進めてきた」と述べた。(c)AFP/Nicholas KAMM, with Elodie Cuzin in Washington