【10月21日 AFP】アフガニスタンで20日、この日行われた議会選の投票に絡み自爆攻撃や襲撃が発生し、公式統計によれば170人近くが死傷した。また、各地の投票所では技術的な問題や人員不足により混乱が生じ、投票開始が遅れたり、投票が実施できなかったりする事態が相次いだ。

 警察によると、首都カブールの投票所では男が自爆し、少なくとも15人が死亡、20人が負傷。この事件を含む同市での被害は死者19人、負傷者100人近くに上った。自爆の犯行声明は出ていないが、旧支配勢力タリバン(Taliban)はこれに先立ち、アフガニスタン全土での「偽選挙」に対し300件余りの襲撃を実行したと表明していた。

 内務省が発表した、民間人と治安部隊を合わせた死傷者数は公式統計をわずかに下回る160人。このうち民間人の死者は27人、負傷者は100人とされている。同省によると、襲撃は全土で193件発生したが、2014年の大統領選挙当日に比べると半減した。

 選挙管理委員会が発表した暫定統計によれば、今回の選挙の投票者数は27州の合計で少なくとも150万人で、有権者登録を済ませた900万人弱の一部にとどまっている。(c)AFP