インターポール前総裁の妻、中国政府を「残酷」で「卑劣」と非難
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【10月20日 AFP】国際刑事警察機構(インターポール、Interpol、ICPO)総裁を辞職した孟宏偉(Meng Hongwei)氏の妻が、夫の命と自身の身の安全への懸念を明らかにし、不可解な状況で孟氏を拘束した中国政府を「残酷」で「卑劣」と非難した。
中国の公安次官でもあった孟氏は先月、中国に向かった時を最後に行方不明となった。さらに今月7日、中国当局が収賄容疑で取り調べを行っていると発表。孟氏はその後、総裁の職を辞任した。
前総裁の妻であるグレース・メン(Grace Meng)さんはインターポール本部があるフランスで行われた英BBCのインタビューで、厳しい汚職取り締まりを行う中国政府に対し、非常にあからさまな異例の政府批判を展開。「政治的迫害だと思う。彼が生きているか分からない」と述べた。
グレースさんは外見を隠すためにシルエット姿でインタビューに登場。「(子どもたちには)お父さんには長い出張に出かけていると説明している」とすすり泣きながら語った。
グレースさんはまた、中国政府が反対者に行使する力に「限度はない」と指摘し、フランスでも自身が「標的にされている」ことを示唆する脅迫電話を複数回受けたことも主張。「彼らは残酷で卑劣」「私が立ち上がらなければならない。他の奥さんや子どもたちが私のような目に遭って欲しくない」と話した。(c)AFP