中国本土と香港結ぶ世界最長の海上橋、来週開通式へ 批判の声も
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【10月18日 AFP】中国本土と香港、マカオを結ぶ世界最長となる海上橋の開通式が、23日にも行われる見通しとなった。ただ発表と同時に、橋の建設をめぐる不透明性について改めて批判する声も上がっている。
2009年に着工した港珠澳大橋(HZMB)は、曲がりくねった道路橋や海底トンネルを含め全長55キロに及ぶ。香港のランタオ(Lantau)島から珠江デルタ(Pearl River Estuary)を横断し、本土南部の珠海(Zhuhai)市やマカオを結ぶという。
工事の遅れや予算超過、複数の汚職事件、建設作業員の死亡など、不安要素はこれまで多数あった。
推進派が技術上の偉業達成を強調する一方で、不必要であるのに数十億ドル(数千億円)規模という膨大な費用がかかり、特に中国政府が半自治権を有する香港の統制を強化する中、一体性をさらに強めようという意図に基づくものとの指摘もある。
開通式には習近平(Xi Jinping)国家主席も出席するとの報道もあるが、式典当日に橋の利用が可能になるかどうかの公式発表は出ていない。(c)AFP/Elaine YU