ロシア疑惑関連の機密報告をバズフィードに漏えい、財務省職員を逮捕 米
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【10月18 AFP】米司法省は17日、ロシアによる米大統領選干渉疑惑の捜査をめぐり、重要人物らに関わる米財務省の機密報告の内容を米メディアのバズフィード(BuzzFeed)に漏えいしたとして、財務省の職員を逮捕・起訴したと発表した。
ロバート・モラー(Robert Mueller)特別検察官が進める疑惑捜査をめぐってドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領への圧力が高まる中、トランプ政権はメディアへのリークの取り締まりを進めている。
職員は財務省傘下の機関「金融犯罪取り締まりネットワーク(FinCEN)」のナタリー・メイフラワー・サウアーズ・エドワーズ(Natalie Mayflower Sours Edwards)上級顧問(40)。16日、東部バージニア州で逮捕された。
被告は、違法取引の可能性がある場合に金融機関がFinCENに報告する「金融機関に対する疑わしい取引報告(SAR)」の内容をバズフィードに漏らした疑いがもたれている。
漏えいした報告には、2016年の大統領選でトランプ陣営の選対本部長を務め、脱税などの罪で有罪評決を受けたポール・マナフォート(Paul Manafort)被告や、その側近のリチャード・ゲーツ(Richard Gates)被告らに関するものが含まれるという。
起訴状では、ロシア人による疑わしい送金について、財務省による調査に関するバズフィードのスクープ記事に言及している。送金はロシアによる選挙干渉に関連している可能性がある。(c)AFP