【10月21日 東方新報】経済的な重圧に耐えかね、交通事故死を装って妻に死亡保険金を残そうとした夫。それを知らぬ妻は悲嘆にくれ、17日後に夫が失踪した場所で子ども2人を連れて入水自殺した。後に、夫は妻が自殺した場所に姿を現し、涙を流して悔やんだが・・・。

 近ごろ、中国・湖南省(Hunan)婁底市(Loudi)新化県(Xinhua)で起こった悲劇的な事件だ。

 交通事故死を装って保険会社をだました夫、何容疑者は、どのような法的制裁を受けるのだろうか? 記者は14日、北京市中聞弁護士事務所を訪ね、劉長弁護士から話を聞いた。

 劉弁護士は、「何容疑者の行為がもたらした結果は極めて深刻だ。ただ、妻子の自殺について悪意はない。量刑に当たっては、その前に犯した罪についてのみ考慮するが、妻子の自殺が何容疑者の量刑の際に加重される要素となるかもしれない」と語った。

■妻は遺書を残し、子ども2人を連れ自殺

 事件の第一報は、10日の午後0時27分にもたらされた。新化県のある女性が微信(ウィーチャット、WeChat)の「モーメンツ」に遺書を発信した後に、2人の子どもを連れて姿を消した。同5時、記者は新化県の琅塘派出所で、遺書を発信したのは琅塘鎮晚坪村の女性、戴さんとの情報を得た。

 新化県琅塘鎮(Langtang)の役場は10日、ウィーチャットの公式アカウントで、「新化全域で子ども2人を連れた女性を緊急捜索、女性は死ぬつもり」の情報を発信し、戴さんのメッセージの一部を添付した。「私が欲しいのは家族4人一緒の時間です。死を選ぶことは怖いですが、死ねなかったらもっとつらいです」と書いてあった。