記者失踪、容疑者の一人はサウジ皇太子の付き人か 米紙報道
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【10月17日 AFP】サウジアラビアの著名ジャーナリスト、ジャマル・カショギ(Jamal Khashoggi)氏がトルコ・イスタンブールのサウジ総領事館を訪問後に行方不明になっている問題で、米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)は16日、トルコ当局が容疑者の一人について、ムハンマド・ビン・サルマン(Mohammed bin Salman)皇太子に頻繁に付き添っていた人物と特定したと報じた。
同紙によると、ほかの容疑者3人は皇太子の警護隊とつながりがあり、5人目は高位の法医学者だという。
サウジのサルマン国王(King Salman)はドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領との電話協議で、起こったことについては何も知らないと述べ、失踪への関与を強く否定。トランプ氏はこれを受けて、「ならず者の殺害者」が関与した可能性があると述べていたが、今回の報道はそれに疑問を投げ掛ける形となった。
ニューヨーク・タイムズは、カショギ氏の失踪に関与していると疑われるサウジ人15人のうち、少なくとも9人はサウジの治安部隊や軍、その他の政府機関で働く人物だと確認したとしている。
顔認識ソフトやサウジの電話番号のデータベース、漏えいしたサウジ政府の文書、証言、報道などから、それ以上の情報も集めているという。(c)AFP/Ian Geoffrey TIMBERLAKE