ソマリア首都に41年ぶりの直行便、エチオピアの航空会社
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【10月14日 AFP】エチオピアの航空会社が13日、首都アディスアベバとソマリアの首都モガディシオを結ぶ直行便の第1便を運航した。両都市間で商用便が運航されたのは41年ぶりで、「アフリカの角(Horn of Africa)」と呼ばれるアフリカ最東北端部で国境を接する両国の関係改善が改めて示された形だ。
関係者によると、エチオピアの民間航空会社ナショナル・エアウェイズ(National Airways)の航空機が、モガディシオのアデン・アッデ国際空港(Aden Adde International Airport)に到着した。ナショナル・エアウェイズは直行便を週4便運航したいとしている。
同社のオーナーで最高経営責任者(CEO)のアベラ・レミ(Abera Lemi)氏はアデン・アッデ空港で開かれた記念式典で、「アディスアベバとモガディシオの直行便が運航を開始した今日はわれわれにとって歴史的な日だ。ここまでの道のりは決して容易ではなく、厳しい状況に何度も直面したが、最終的に成功し、ようやくこの日を迎えることができた」と語った。
7月には、エチオピア航空(Ethiopian Airlines)がアディスアベバと隣国エリトリアを結ぶ直行便を20年ぶりに再開した。かつて両国は長年対立し、国境をめぐる紛争では大勢の死者が出たが、今年はエチオピアの若手改革派であるアビー・アハメド(Abiy Ahmed)首相が主導した和平プロセスにより、関係改善が急転直下で進んだ。これを受けて域内の外交関係は目まぐるしく変化し、ソマリアとエリトリアの国交回復や、ジブチとエリトリアの関係正常化への動きももたらした。(c)AFP