タリバン、アフガン紛争終結に向け米と協議 初めて公式に認める
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【10月14日 AFP】アフガニスタンの旧支配勢力タリバン(Taliban)は13日、タリバンの代表者と米国のザルメイ・ハリルザド(Zalmay Khalilzad)アフガン和平担当特別代表が、アフガン紛争終結に向けてカタールで会談したと明らかにした。米・タリバン間の協議がいずれかの当事者によって公式に認められたのは今回が初めて。
以前からタリバンは米国との直接交渉を求めていた。ハリルザド氏はアフガン最大の武装勢力であるタリバンとの会談に向けて、パキスタンやサウジアラビアといった周辺諸国に根回しを行っていた。
タリバンのザビフラ・ムジャヒド(Zabihullah Mujahid)報道官は、ハリルザド氏ら米代表との会談はカタールの首都ドーハで12日に行われたと発表した。
発表によると、タリバンと米代表は、タリバン政権崩壊につながった2001年の米主導の「アフガン侵攻の平和的解決」について話し合った。タリバンは外国軍のアフガン駐留は和平への「大きな障害」だと明言したという。また同報道官は、双方が「今後も協議を続けることで合意した」と述べたが、詳細は明らかにしなかった。
米国のハリルザド特別代表は声明で、この和平プロセスにはすべてのアフガン人が関与しなければならないと述べたが、タリバンとの会談には言及しなかった。AFPは在アフガニスタン米大使館にコメントを求めたが、回答は得られなかった。(c)AFP/Emal HAIDARY