NASA、ソユーズ打ち上げを12月に実施の意向 予定変更せず
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【10月13日 AFP】米航空宇宙局(NASA)のジム・ブライデンスタイン(Jim Bridenstine)長官は12日、ロシアの宇宙船「ソユーズ(Soyuz)」が打ち上げに失敗にしたものの、同国の宇宙開発プログラムを称賛し、予定通り12月に新たな宇宙飛行士を国際宇宙ステーション(ISS)に運ぶ意向を示した。
ブライデンスタイン氏はモスクワの米大使館で記者団に「われわれが再びソユーズで飛行することを期待しており、現時点でそれが予定通りに進まないと考える理由はない」と語った。
11日のソユーズ打ち上げでは、ロケットに生じた問題によりロシアのアレクセイ・オフチニン(Alexey Ovchinin)、米国のニック・ヘイグ(Nick Hague)両飛行士が、カザフスタンでの離陸直後に緊急着陸を余儀なくされた。2人は無事に脱出した。
この種の事故は旧ソ連以降のロシアでは初めてで、同国の宇宙産業にとって前例のない失敗といえる。
ソ連時代に設計されたソユーズは現在、ISSに飛行士を運ぶ唯一の手段で、今回の事故はNASAとISSの仕事に影響を及ぼすとみられる。
ブライデンスタイン氏は時に感情的になりながら、ISSへの新たな有人宇宙飛行が予定通り12月に実施されることを「確信」していると述べ、ロシアと米国の宇宙開発機関の「素晴らしい関係」を褒めたたえた。
次回のソユーズ打ち上げは12月20日に予定され、新たな宇宙飛行士をISSに運ぶことになっている。
ロシアは12日、ブライデンスタイン氏の記者会見に先立ち、新たな有人宇宙飛行の任務を進める予定だが、今月31日に予定されている宇宙貨物船の打ち上げは延期する可能性があると明らかにしていた。(c)AFP/Maria ANTONOVA, Anna SMOLCHENKO