【10月11日 AFP】米テネシー州で11日に刑を執行される予定だった死刑囚が、薬物注射による刑執行を中止し、電気椅子で執行するよう求める申し立てを連邦裁判所に行った。

 8日に申し立てを行ったのは、薬物を売る約束をほごにした男性2人を殺害した罪で1984年に死刑判決を受けたエドモンド・ザゴースキー(Edmund Zagorski)死刑囚(63)。

 ザゴースキー死刑囚は刑務所に電気椅子での執行を求めたが、刑務所側が却下。これを受け、ザゴースキー死刑囚の弁護士は連邦裁に緊急の訴えを起こした。

 テネシー州で1999年以前に死刑を宣告された死刑囚には執行方法を薬物注射か電気椅子か選ぶ権利があるが、同州の矯正局によると少なくとも執行日の2か月前までに決断しなければならない。

 全米で2000年以降に執行された死刑およそ900件のうち、電気椅子は14件でしか使われておらず、2013年以降はまったく使用されていない。(c)AFP