【10月11日 AFP】(更新、写真追加)米国立ハリケーンセンター(NHC)によると、大型ハリケーン「マイケル(Michael)」は10日午後1時(日本時間11日午前2時)、フロリダ州に上陸した。勢力は同州を直撃したハリケーンとしては1世紀超ぶりの強さで、当局は「想像を絶する被害」をもたらすと警告している。

 フロリダ州北部ガズデン(Gadsden)郡の当局者はAFPに対し、このハリケーンに関連して1人が死亡したことを確認した。倒木が絡んだ残骸によるものだという。同当局者は緊急対応の要員にとっても危険な状況だと説明した。

 NHCは最新の発表で、マイケルは5段階のうち上から2番目の「カテゴリー4」という怪物級の勢力を保ちながらフロリダ州メキシコビーチ(Mexico Beach)の北西に上陸したとし、「大災害の恐れ」があると述べた。上陸時の最大風速は約69メートルで、勢力が最強の「カテゴリー5」(風速約70メートル以上)の一歩手前の状態だった。

 同州のリック・スコット(Rick Scott)知事はマイケルについて、フロリダ州北西部パンハンドル(Panhandle)地域を襲ったものとしては「この1世紀で最も破壊的」なハリケーンになる見通しだとした。

 米連邦緊急事態管理庁(FEMA)のブロック・ロング(Brock Long)氏はホワイトハウス(White House)でドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領に対し、マイケルは同地域に上陸するハリケーンとしては1851年以降で最も勢力が強いと説明した。

 スコット知事はフロリダ州の沿岸地域が「想像を絶する被害を目にすることになる」と警告。NHCからの情報として、ハリケーンによる高潮が2.7~3.6メートルに達する見込みだとし、「海水は岸から内陸数キロまで達し、家屋の屋根を優に超える高さに上昇する可能性がある」と述べている。(c)AFP/Brendan Smialowski with Leila Macor in Miami