【10月11日 東方新報】中国・国慶節の大型連休中、「インフルエンサー」の人気観光地でもある四川省(Sichuan)成都大熊猫繁育研究基地(Chengdu Research Base of Giant Panda)には連日、黒山の人だかりで観光客が殺到していた。

 ジャイアントパンダの子ども見たさに、訪れた観光客は1日平均でのべ3万人以上と言われ、まさに「人、人、人」を体験することができる連休となった。

 国慶節初日の1日、成都市はあいにくの雨にもかかわらず、パンダ見たさの観光客の勢いは止まらなかった。基地内は傘を開いた人波でごった返し、2時間の待ち時間でパンダを見るのはたったの5分。ゴロゴロ転がり、木に登り、タケノコを食べている国宝は、観光客の滑稽な姿を笑っていたかもしれない。

 家族を連れ、重慶市(Chongqing)から来た韓さんは、「本来なら、野山にあふれるパンダを見るのを楽しみにしていたのに、結局、野山にあふれていたのは『人』だった」と話す。

 また、あるブロガーは「朝6時に起きて早めに並ぼうと現地に来たが、すでに千人以上の行列ができていた。幸い、超望遠レンズを付けたカメラを持参していたのでパンダとの距離はあまり関係なかったけど、用途がほぼ『望遠鏡』になっていたよ」と話していた。(c)東方新報/AFPBB News