トランプ大統領、最高裁判事に就任のカバノー氏に「全米を代表」して謝罪
このニュースをシェア
【10月9日 AFP】米国のドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領は8日、米連邦最高裁判事に就任したブレット・カバノー(Brett Kavanaugh)氏に対し、その承認手続きが米国史上異例の論争を引き起こしたことについて「全米を代表して」謝罪した。
ホワイトハウス(White House)のイーストルーム(East Room)で行われた最高裁判事就任宣誓式で、トランプ大統領はカバノー氏と並んで立ち、同氏の就任を危うくした性的暴行疑惑について「彼の潔白は証明された」と述べた。
この式の場でトランプ氏は「とんでもない苦痛に耐えることを余儀なくされたブレットと彼の家族全員に対し、わが国を代表して謝りたい」と語った。
カバノー氏はこれまで、野党・民主党を「邪悪」だと呼び、性的暴行疑惑は「でっちあげ」だと非難していた。だが、宣誓式を終えてからのコメントは一転、極めて融和的なものだった。
カバノー氏は「恨み」はまったく抱いていないと述べ、最高裁での務めに政治を持ち込むことは決してしないと言明。「最高裁は9人のチームで、私は常に9人のチームプレーヤーの一人だ」と述べ、上院での承認手続きは論争となり感情的なものだったが、もう終わったことだと付け加えた。(c)AFP/Sebastian Smith