仏コルシカ島沖で貨物船同士が衝突、海洋保護区へ燃料が漏出
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【10月8日 AFP】フランス・コルシカ(Corsica)島沖合で7日朝、貨物船同士が衝突した。仏海軍当局は8日、同国およびイタリアの船舶が、漏出した油の拡散を抑えるために派遣されたことを明らかにした。
事故は7日午前7時30分頃に発生。チュニジア航海公社(CTN)の貨物船「ユリス(Ulysse)」号が、コルシカ島の北端から約30キロ離れた地中海上に停泊していたキプロス船「CLSバージニア(CLS Virginia)」号に衝突した。
CLSバージニア号の船殻には穴が開き、少なくとも燃料タンク1つから漏出が始まった。当局によれば推定40~200立方メートルの燃料が、2年前に設置されたばかりの「コルス岬およびアグリアート(Cap Corse and Agriate)」海洋保護区に拡散したという。
フランスとイタリア両国は、2隻の船舶を派遣。既に約20キロにわたって延びる油膜の拡大を防ぐため、充気式オイルフェンスが設置されたという。
ただ、海事当局の報道官は8日、漏れ出した油が風に押されて拡散していると明かした。(c)AFP