ブラジル大統領選、ロナウジーニョ氏が極右候補への支持表明
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【10月8日 AFP】サッカー元ブラジル代表のスター選手、ロナウジーニョ(Ronaldinho)氏(38)が7日、同国大統領選に出馬した極右候補のジャイル・ボルソナロ(Jair Bolsonaro)下院議員(63)への支持をツイッター(Twitter)で表明した。同日行われた投開票では、ボルソナロ候補が首位に立ったものの過半数獲得には至らず、決選投票にもつれ込むことになった。
フォロワー1800万人に対してロナウジーニョ氏は、ボルソナロ氏の電子投票番号「17」が背に書かれた黄色のユニホームを着た写真と共に、「より良いブラジルのため、私は平和と安全、そして喜びを取り戻してくれる人物を望む」と投稿。
ボルソナロ氏はこれをリツイートし、「本当にありがとう、ロナウジーニョ。光栄だ」というコメントを添えた。
ロナウジーニョ氏の投稿には1万件以上のコメントが寄せられたが、賛否は二分。ファンの一人は「自分のアイドルにここまで失望させられるなんて、思ってもみなかった」と批判した。
元軍人で長らく国会議員を務めてきたボルソナロ氏は、当初無名に近い状態だったにもかかわらず、7日に行われた大統領選では首位に浮上した。
ボルソナロ氏は治安強化を強硬に訴える姿勢に加え、汚職一掃と低迷する経済へのてこ入れを公約に掲げ、富裕層から幅広く支持を得ている。
その一方で、女性への侮辱行為や同性愛嫌悪の示唆、1964~85年の軍事独裁政権を美化して振り返るような発言で怒りを買い、貧困層や女性らから強い反発が出ている。(c)AFP