カメルーン、英語圏の衝突で死者 7日に大統領選 独立派は妨害の構え
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【10月7日 AFP】7日に大統領選の投票が行われるカメルーンの南西(Southwest)州の州都ブエア(Buea)で5日、治安部隊と英語圏の分離独立派が衝突し、銃撃戦で分離独立派の3人が死亡した。治安部隊筋が6日、明らかにした。
同国では4日にも、北西(Northwest)州の州都バメンダ(Bamenda)で、英語話者の聖職者が兵士に殺害される事件が起きている。バメンダの大司教らの声明によると、この聖職者はミサの後、教会の目の前で殺害された。
仏語話者が多数派を占めるカメルーンでは、英語圏の南西州と北西州の分離独立を目指す動きがあり、1年前に分離独立派が蜂起した。独立系シンクタンクの国際危機グループ(ICG)によると、これまでに少なくとも民間人420人、治安部隊175人が死亡したとされる。分離独立派側の死者数は不明。
カメルーン大統領選には、7期目を目指すポール・ビヤ(Paul Biya)大統領(85)ら8人が立候補している。分離独立派は英語圏における大統領選を妨害すると宣言する一方、政府はさまざまな対策を取って大統領選の安全を確保するとしている。(c)AFP