ICPO、孟総裁の行方不明で中国政府に説明要求
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【10月7日 AFP】国際刑事警察機構(インターポール、Interpol、ICPO)総裁で中国出身の孟宏偉(Meng Hongwei)氏(64)が行方不明になっていることに関し、ICPOは6日、中国当局に孟氏の居場所の正式な説明を求めた。孟氏をめぐっては、帰国直後に取り調べのため拘束されたとの報道がある。
中国政府は孟氏の不可解な失踪について口を閉ざしているが、捜査関係筋がAFPに語ったところによると、孟氏は9月下旬に仏南部リヨン(Lyon)のICPO本部から中国に向かった時を最後に姿が確認されていない。これ以降、孟氏が行方不明になっていると同氏の妻が通報した。
ICPOのユルゲン・ストック(Jurgen Stock)事務総長は「インターポールは法執行機関の公式ルートを通じ、孟宏偉インターポール総裁の状況について中国当局による説明を求めた」と表明した。
孟氏は中国の公安次官でもあり、行方不明になっているとの報道の直後から、中国政府が秘密裏に実行している反汚職運動で排除されたとの推測がなされている。
香港の英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト(South China Morning Post)は匿名筋の情報として、孟氏は北京到着後に同国の規律当局により連行されたと報じた。
中国が最近設置した国家監察委員会(National Supervisory Commission)は同国の公職者を取り調べる広範な権限を有し、調査に当たって透明性をほとんど求められない。(c)AFP/Ben Dooley