自衛隊、米比海兵隊の合同訓練に参加 水陸両用車で上陸
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【10月6日 AFP】フィリピンで実施されている米比軍の共同訓練「カマンダグ(Kamandag)」で6日、自衛隊の水陸両用車が参加した。
米国とフィリピンの海兵隊は今回、「テロリスト」グループからフィリピンの領土を奪還するという想定で水陸両用車を用いて上陸訓練を行い、その後に自衛隊の部隊が救援訓練を実施。迷彩服を着用した非武装の自衛隊員50人が装甲車4台の後ろで内陸へ向かって進みながら、負傷兵に扮(ふん)した米国とフィリピンの隊員らを「救助」した。
演習が行われたのは、フィリピンや中国が領有権を争う南シナ海のスカボロー礁(Scarborough Shoal)から約250キロ離れた位置にある、同海に面する比海軍基地。ただ米軍側は、今回の演習が中国を想定したものではないと強調している。
米海兵隊通信部隊のザック・ドハーティー(Zack Doherty)中尉はAFPに対し、「ある国や何らかの外国軍とは一切関係ない。フィリピン国内でのテロ対策のみに特化したものだ」と述べた。
同中尉によると、この日に実施された上陸訓練には、米国、フィリピンの兵士と日本の自衛隊員ら、合わせて約150人が参加したという。(c)AFP