【10月6日 AFP】インドネシアのスラウェシ(Sulawesi)島を襲ったマグニチュード(M)7.5の地震と津波は6日、発生から8日が経過し、死者数が1571人に上った。被災地の沿岸都市パル(Palu)では、腐敗が進んだ遺体が相次いで発見され、現地で活動する救助隊に公衆衛生上の懸念が生じている。

 当局によると、パルではまだ1000人以上が行方不明となっている恐れがある。捜索活動はまだ正式には打ち切られていないが、災害発生から8日が経過しており、生存者が発見させる可能性は非常に低くなっている。

 壊滅的な被害を受けたペトボ(Petobo)地区とバラロア(Balaroa)地区では、腐敗が進む膨大な数の遺体が埋まったままとなっている恐れがあり、当局は近づかないよう呼び掛けている。

 現場の捜索および救助活動関係者の広報担当者はAFPに対し、「見つかった遺体のほとんどが損なわれており、救助隊に危険をもたらしている」「救助チームにはワクチンを接種しているが、健康上の危険性にさらされるからには、いっそうの注意を払わなければならない。これは公衆衛生上の懸念でもある」と語った。(c)AFP/Andrew BEATTY