【10月6日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2018)女王の大坂なおみ(Naomi Osaka)は5日、同日行われた中国オープン(China Open 2018)女子シングルス準々決勝で感情的な振る舞いを見せてしまったとして、対戦相手の張帥(Shuai Zhang、中国)に謝罪した。

 大会第8シードとして出場している20歳の大坂は、涙をこらえながら、手元からすり抜けていくかと思われた試合の形勢を逆転し、地元の期待を背負っていた張に3-6、6-4、7-5で勝利。試合中にはラケットを投げつけたり、勝っても浮かぬ顔を見せたりしていたが、最後はネット際で張と抱擁を交わした。

 世界ランク6位の大坂は「きょうは普段から心掛けているよりも感情的になってしまったと感じたから、謝っていた」「試合自体はすごく激しいものだった。お互いに全力を尽くして戦ったと思う」とコメントした。

 試合後の記者会見でも暗い表情を見せていた大坂は、コート上で泣きそうになっていた理由を聞かれると、「厳しい試合だったから」と素っ気なく回答。6日に行われる準決勝の相手はノーシードのアナスタシヤ・セバストワ(Anastasija Sevastova、ラトビア)に決まった。

 もう一つの準決勝では、世界ランク2位のキャロライン・ウォズニアッキ(Caroline Wozniacki、デンマーク)と同28位で現在波に乗っている中国の王薔(Qiang Wang、ワン・チャン)が対戦することになった。

 準々決勝でベラルーシのアリーナ・サバレンカ(Aryna Sabalenka)を7-5、7-5で退けた王は、中国勢としては2012年の李娜(Na Li、リー・ナ)氏以来となる同大会ベスト4入りを果たした。

 ウォズニアッキは自身いわく今大会最高のプレーをした準々決勝で予選勝者のカテリーナ・シニアコバ(Katerina Siniakova、チェコ)を6-2、6-2で下し、WTAファイナルズ(WTA Finals Singapore 2018)の出場権を獲得している。

 同日行われた男子シングルス準々決勝では、第1シードのファン・マルティン・デルポトロ(Juan Martin Del Potro、アルゼンチン)が6-3、6-0でフィリップ・クライノビッチ(Filip Krajinovic、セルビア)に完勝。度重なる故障に悩まされてきたキャリアの中でも最高のシーズンを送っているデルポトロは、準決勝で好調のファビオ・フォニーニ(Fabio Fognini、イタリア)と対戦する。

 今季4勝目を狙う第4シードのフォニーニは6-4、6-4でマートン・フチョビッチ(Marton Fucsovics、ハンガリー)に勝利。もう一方の準決勝は第5シードのカイル・エドモンド(Kyle Edmund、英国)とニコラス・バシラシビリ(Nikoloz Basilashvili、ジョージア)の顔合わせに決まった。(c)AFP/Peter STEBBINGS