英男性、ウミヘビにかまれ死亡 オーストラリアで初か
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【10月5日 AFP】オーストラリア北部沖で、トロール漁船に乗っていた英国人男性(23)が、ウミヘビにかまれて死亡した。当局が5日、明らかにした。ウミヘビは致死性の高い毒を持つとはいえ、かまれて死亡する事例はまれだという。
北部特別地域(Northern Territory、準州)の警察によると、男性は4日正午(日本時間午前11時)ごろ、カーペンタリア湾(Gulf of Carpentaria)のグルートアイランド(Groote Eylandt)島から南に約70カイリ離れた所で網を引き揚げていたところ、ウミヘビにかまれたという。
応急処置などの普及活動に取り組む団体「セント・ジョン・アンビュランス(St John Ambulance)」は地元紙に対し、救急隊員が漁船に駆け付けたが、「残念ながら男性はすでに亡くなっていた」と話した。
その後漁船はボロルーラー(Borroloola)に停泊し、バックパッカーだったとされるこの男性の死亡が確認された。
ウミヘビは猛毒を持つが攻撃性は低いとされ、挑発しない限り襲われることはめったにない。
オーストラリア海洋教育学会(MESA)によると、ウミヘビにかみつかれる事例の大半がトロール漁船上で発生。大量の毒が人間の体内に注入されることは珍しいとはいえ、微量でも人命に関わるという。また同学会は、オーストラリア海域でウミヘビにかまれての死亡事故は前例がないとみている。(c)AFP