米ユナイテッド機、燃料不足で救難信号 豪当局が警戒態勢敷く
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【10月4日 AFP】米ユナイテッド航空(United Airlines)の旅客機が4日、飛行中に燃料不足に陥って救難信号を発し、オーストラリア当局が警戒態勢を敷く事態が生じた。ただ同機は正常に着陸し、事なきを得た。
救難信号を出したのは、米ロサンゼルスから太平洋を横断しシドニーに向かっていたUA839便。ボーイング(Boeing)787型旅客機「ドリームライナー(Dreamliner)」で、通常約1万2000キロを15時間で飛行する。
同機のパイロットから豪時間で午前6時36分(日本時間同5時36分)に救難信号が出されると、警察が「緊急対応」態勢に入り、シドニーにある空港周辺の主要道路を一時封鎖。しかし同機は無事着陸することができた。
ユナイテッド側は、同便の機械系統に問題が発生したが、乗客約180人と乗員14人は「普段通りに降機した」と発表した。
航空管制機関エアサービス・オーストラリア(Airservices Australia)は、「同機の燃料が少なくなって救難信号が出され、レベル3の緊急対応につながった」と述べ、標準的な対応だったと説明した。
報道によると、乗客の大半は救難信号が出ていたことさえ気付いていなかったという。(c)AFP