【10月5日 AFPBB News】孤高のスナイパーを描いたさいとう・たかを(Takao Saito)さん(81)原作の漫画「ゴルゴ13」。連載開始から50周年を迎えたことを記念した企画展「さいとう・たかを ゴルゴ13 用件を聞こうか……」が、神奈川県の川崎市市民ミュージアム(Kawasaki City Museum)で開催されている。

「ゴルゴ13」は、1968年11月に連載を開始。発行部数はすでに2億部を超え、コミック界の連載最長記録を更新し続けている。一度受けた任務は必ず遂行する、正体不明のスナイパー「デューク・東郷」が世界各地で暗躍する物語。自らを「劇画家」と称するさいとうさんが「紙の上で映画を撮っている」と語るように、ドラマチックなコマ割りやアングルは、半世紀を経ても読者を飽きさせることはない。

 会場にはさいとうさんによる原画や、女性の登場人物100人のパネルなどが展示されているほか、ゴルゴ愛用のライフル銃「アーマライトM16」の模型や等身大フィギュア、実際の仕事部屋を再現したコーナーが展示されている。

 東京・豊島区から来た自営業の石川史朗さん(39)は、「変わらぬ画風にエクストリームなアクションが好き。現代の世界情勢がわかるのも魅力」と、丹念に展示品に見入っていた。

 同展は、大阪市、岩手県盛岡市に次ぐ3か所目の開催で、11月3日はさいとうさんのサイン会も行われる。11月30日まで。川崎市に続き、山口県下関市で開催が予定されている。(c)AFPBB News