【10月9日 CNS】南京市(Nanjing)中山陵園(Zhongshan Mountain National Park)の中で、国慶節休暇の2日目、安徽省から来た大学生の王さんと同級生は穏やかな秋の日を浴びながら「公園の中は予想より人が少なく焦らなくていいわ。ゆっくりと心行くまで写真を撮れる」と言い、ポーズを取った。

 今年の6月以来、南京中山陵は「無料事前予約」の新しい制度を導入。公園の公式アプリで、中国・外国を問わず、スマホを使用して予約ができるようになった。予約可能な時間帯は複数あり、今回は国慶節の1か月前から早々と無料予約の受付を始めたという。

 予約制を開始してから初めての7連休、観光客の大軍を迎えることとなったが、客流制限は、観光客に受け入れられているようだ。

 中山陵管理局責任者の於応強さんは、「今までは長期休暇のピークに公園内に入ると、大人の目に見えるのは人の頭だけ、子供の目に入るのは人の尻だけだった」。今年は事前予約制度の導入で、公園内の人の流量が適度に抑制され、観光の快適さと安全を確保できるようになった。

「これまでは、中山陵を見学するためには、山登りと山を下りるのに2時間以上の時間がかかり、中に入って見学できる時間はわずか数分程度だった。今は、山を登り始めてから中山陵をゆっくり見て景色を見ながら降りてきても全部で40分くらい」という。

 今年の国慶節の初日、同公園は11.5万人の観光客を受け入れ、2日目も朝早くから5万人が押し寄せている。(c)CNS/JCM/AFPBB News