【10月4日 AFP】(更新)米国防総省は3日、同省宛てに今週送られた不審な郵便物に入っていたのは、猛毒のリシンが抽出できるヒマ(トウゴマ)の種子で、リシンそのものではなかったと明らかにした。米メディアによると、容疑者の男が同日拘束された。

 国防総省の郵便物検査センターは1日、リシンが入っていると疑われる包みを少なくとも2つ検知し、配送を差し止めていた。包みの宛先はジェームズ・マティス(James Mattis)国防長官とジョン・リチャードソン(John Richardson)海軍大将だった。

 同省のダナ・ホワイト(Dana White)報道官は「われわれの初期分析によると、この物質はヒマの種子だった。ヒマの種子からはリシンが抽出される」と説明。また、この問題は連邦捜査局(FBI)が捜査していると述べた。

 KSLテレビ(KSL TV)は司法省の話として、事件に関わった疑いでユタ州ローガン(Logan)のウィリアム・クライド・アレン(William Clyde Allen)容疑者を拘束したとウェブサイトで報じた。5日までに訴追される見通しという。

 国防総省は問題の郵便物を検知した直後にすべての郵便物を隔離。人的被害は出ていない。

 これとは別に、米大統領警護隊(シークレット・サービス、US Secret Service)は、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領宛ての「不審な封筒」が1日に見つかったと発表している。同隊によれば、「封筒がホワイトハウス(White House)に届くことも、ホワイトハウスに入ることもなかった」という。(c)AFP