マレーシア当局、前首相夫人を拘束 数十億ドル規模の汚職に絡み
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【10月3日 AFP】(更新)マレーシアのナジブ・ラザク(Najib Razak)前首相の妻であるロスマ・マンソール(Rosmah Mansor)夫人(66)が3日、数十億ドル規模の汚職スキャンダルに絡み、汚職防止委員会(MACC)によって拘束された。
ロスマ夫人の弁護士はAFPに対し、汚職防止委員会による数時間にわたった取り調べを受けた後、同夫人が「拘束された」と述べた。
その一方、MACCは声明で、マネーロンダリング(資金洗浄)の捜査に関連して、検察の承認を得た後にロスマ夫人を拘束したと発表。
「これを受け、ロスマ夫人は複数の罪で訴追される可能性がある」とし、4日にも訴追され、同夫人が出廷する見通しだと明らかにした。
汚職防止委員会の関係者によると、ロスマ夫人がそれぞれの罪で有罪判決を受ければ、最高で禁錮15年の刑が科される可能性があるという。
ロスマ夫人はナジブ前首相の在職時、金遣いの荒さと横柄な態度で悪評を買っていた。
同国では、政府系ファンド「ワン・マレーシア・デベロップメント(1MDB)」をめぐる不正流用疑惑の捜査が行われており、ナジブ前首相は既に汚職やマネーロンダリングなど20件以上の罪で起訴されている。(c)AFP