米アマゾン、最低時給15ドルに引き上げ 批判に対応
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【10月3日 AFP】インターネット通販最大手の米アマゾン・ドットコム(Amazon.com)は2日、米国内の従業員の最低賃金を時給15ドル(約1700円)に引き上げると発表した。賃金が低いとの長年の批判に対応する。同社はまた、全米で最低賃金引き上げを呼び掛けるロビー活動を行う意向も表明した。
賃上げは米国の全従業員25万人を対象に11月1日から実施される。アマゾンが年末商戦期間に雇用を見込む臨時従業員10万人超にも適用される。
アマゾンのジェフ・ベゾス(Jeff Bezos)最高経営責任者(CEO)は、「われわれは批判に耳を傾け、自分たちのやりたいことをよく考え、主導したいと決めた」と述べた。
アマゾンは他の米大企業に追随を促すともに、現在わずか7ドル25セント(約820円)と定められている連邦最低賃金水準の引き上げを求め、米議員にロビー活動を行う考えを示した。だが、労働者の権利擁護者らが長らく目標に掲げてきた時給15ドルの最低賃金をロビー活動で要求するかには言及していない。同社の賃金は州によって異なり、最低時給の上げ幅は3ドル〜5ドルとなる見込み。
アマゾンはその過酷な労働条件や雇用保障の欠如を含む労働慣行をめぐり、長年厳しい批判を受けていた。(c)AFP