ドイツで「革命」計画か 「テロ」組織結成疑いの極右6人拘束
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【10月2日 AFP】ドイツの警察当局は1日、国家転覆を目的に極右「テロ」組織を結成した容疑でドイツ人の男6人を拘束した。うち数人は先月、東部ケムニッツ(Chemnitz)で外国人を襲撃していた。
拘束されたのは「革命ケムニッツ(Revolution Chemnitz)」と称する組織を発足させた21~31歳の男。
連邦検察当局によると、6人は外国人や政治的な意見の異なる人々を武器で襲撃することを企図。標的にはさまざまな政党の代表や財界人も含まれていた。10月3日の「ドイツ統一の日(German Unity Day)」の襲撃実行を計画していたもようだという。
捜査関係者は南ドイツ新聞(Sueddeutsche Zeitung)に「彼らは国を変えたがっていた」と述べている。同紙によると、政治家のほかに「メディア独裁とその奴隷」と呼んでジャーナリストも標的にしていたという。
同紙は傍受されたチャットや通話の内容として、この組織は「国家社会主義地下運動(NSU)以上のことを成し遂げたがっていた」と伝えている。NSUは移民ら計10人の殺害や爆弾攻撃3件に関与したネオナチ過激派集団で、2011年に摘発された。
拘束された6人のうち5人は、ケムニッツで先月14日、外国人の住民数人をガラス瓶や電気ショック機器で襲い、負傷させていた。ケムニッツでは8月末に大規模な外国人排斥デモが起きたが、6人がそれに関与したかどうかは捜査当局が調べているところだという。(c)AFP/Hui Min NEO