サヘル5か国のテロ対策部隊、司令部をマリ首都に移転 6月に爆弾攻撃
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【9月29日 AFP】6月に爆弾攻撃を受けたアフリカのサヘル5か国(G5 Sahel=ブルキナファソ、チャド、マリ、モーリタニア、ニジェール)でつくるテロ対策特別部隊の司令部が、マリのセバレ(Sevare)から首都バマコへ移転した。情報筋が28日、明らかにした。
セバレにあった司令部は6月29日、自爆攻撃を受け、兵士2人と民間人1人が死亡。サヘル地域の国際テロ組織「アルカイダ(Al-Qaeda)」系イスラム過激派組織「イスラムとムスリムの支援団(JNIM)」が犯行声明を出した。
情報筋によるとG5の部隊を率いるモーリタニアのハヌナ・ウルド・シーディ(Hanena Ould Sidi)司令官は「すでにバマコの部隊と共に任務に就いている」という。フランス軍も司令部が移転したことを認めた。欧州連合(EU)は7月、新司令部の建設費用を提供すると発表していた。
G5のテロ対策特別部隊は2017年に発足。マリとニジェールからそれぞれ2大隊、チャドとブルキナファソ、モーリタニアから1大隊ずつの計7大隊、5000人規模に拡大することを目指している。(c)AFP