香港、「雨傘運動」4周年で集会 かつての活気見られず
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【9月29日 AFP】香港で28日、高圧的な中国政府によって自由が失われつつあるとの懸念が高まるなか、民主派による大規模デモ「雨傘運動(Umbrella Movement)」の4周年を機に数百人が集会を行った。
香港政府は今週、独立推進派の政党を安全保障上の脅威として禁止したばかり。この日の集会には以前のような活気は見られなかった。
民主化運動を主導する黄之鋒(ジョシュア・ウォン、Joshua Wong)さん(21)は集会で演説し、「雨傘運動」による政治的改革が失敗して以来、香港では民主派を後押しする市民の勢いが衰えているが、海外での関心を高めることで引き続き香港の自由を求めていくと述べた。
黄さんはAFPに対し、「われわれの望みは、中国に対する一層の圧力を生み出すことだ」と語った。
黄さんは最近、国際社会に支援を訴えるため、他の民主活動家らと共にシンクタンク「香港シビルハブ(Hong Kong Civil Hub)」を発足させた。
「雨傘運動」で抗議参加者が野営地とした商業地区、金鐘(アドミラルティ、Admiralty)では28日午後5時58分(日本時間同日午後6時58分)、黄色い傘を掲げた集会参加者らに警察が催涙ガスを撃ち込んだが、これに触発されて多くの人が集会に加わった。(c)AFP