【9月28日 AFP】米国は27日、ステルス戦闘機「F35」を初めて戦闘任務に使用した。米当局が明らかにした。F35は史上最も高額な機体とされ、戦闘任務への投入は大きな節目となった。

 この任務は、アフガニスタンのカンダハル(Kandahar)州で旧支配勢力タリバン(Taliban)に対して実施されたもので、強襲揚陸艦エセックス(USS Essex)から発進した複数のF35が参加した。

 F35には空軍型、海兵隊型、海軍型があり、今回投入されたのは短距離での離陸と垂直着陸が可能な海兵隊型のF35B

 米中央海軍(US Naval Forces Central Command)は「任務中、F35Bは地上掃討作戦を支援する空爆を実施した。地上部隊の指揮官は、空爆は成功したと判断している」と発表した。

 当局は任務に参加した機体数を明らかにしたなかったが、F35は2機以上の編隊で飛行する。

 F35開発に加わったイスラエルは今年5月、新たに調達したF35複数を世界で初めて戦闘任務に投入したと発表している。

 F35は1990年代初めに開発が始まった戦闘機で、米史上最も高額な兵器とみられており、調達費用は推計で約4000億ドル(約45兆円)に上る。今後の製造目標は2500機とされる。(c)AFP