【9月28日 AFP】カナダ議会は27日、ミャンマーのアウン・サン・スー・チー(Aung San Suu Kyi)国家顧問に与えていたカナダの名誉市民号を実質的に剥奪することを全会一致で決めた。ミャンマーのイスラム系少数民族ロヒンギャ(Rohingya)の危機を受けた動き。

 カナダ政府は2007年、長期の軟禁を経験したミャンマーの民主活動家で、ノーベル平和賞(Nobel Peace Prize)受賞者でもあるスー・チー氏に対し、名誉市民号を授与した。カナダ名誉市民号はこれまでスー・チー氏のほか5人にしか与えられていない。

 しかし、スー・チー氏がロヒンギャに対するミャンマー軍の残虐行為を非難することを拒むと、同氏の国際的な名声は失墜。カナダ政府は先週、同軍の行為は「ジェノサイド(大量虐殺)」であると宣言していた。(c)AFP