女王ハレプが初戦敗退、武漢OPは波乱の一日に
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【9月26日 AFP】女子テニス、武漢オープン(Wuhan Open 2018)は25日、シングルス2回戦が行われ、世界ランキング1位のシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)がドミニカ・チブルコバ(Dominika Cibulkova、スロバキア)に0-6、5-7のストレートで敗れるなど、波乱の一日となった。
明らかに本調子でないトップシードのハレプが、強打を仕掛けてくるチブルコバから1ゲームも奪えずに第1セットを失うと、まばらだった観衆もぼうぜんとした。
全仏オープン(French Open 2018)女王のハレプは23日に行われた練習で背中を痛め、その後は2日間安静にしていたが、この日の初戦までに完全に回復することはできなかった。
これが早期敗退した全米オープン(US Open Tennis Championships 2018)後では初めての試合だったハレプは、「序盤は難しかったが棄権はしたくなかったし、少しずつ良いプレーができるように自分を奮い立たせていった」と振り返っている。
この日の試合でも何度か治療を必要としたハレプだったが、それでも第2セットでは力強い戦いをみせ、結果的に5-7で落としたもののチブルコバのサービスゲームを3度ブレークした。
治療を終えてプレーに戻る際、常に声援が送られていたハレプは、負傷を抱えていたものの「第2セットは競ることができた。だから、今回の試合で自分の調子はとても良いという自信を得られた」とコメント。けがは「数日以内に」治るとの見通しを示している。
ハレプが敗れる番狂わせをはじめ、世界トップ10のうち9人が出場するこの日の武漢オープンは、波乱の連続となった。
同日行われた試合では、第4シードのキャロリン・ガルシア(Caroline Garcia、フランス)が、第2セットと第3セットがタイブレークにもつれこむ激しい試合の末、予選勝者のカテリーナ・シニアコバ(Katerina Siniakova、チェコ)に6-3、6-7(5-7)、6-7(4-7)で敗れている。
その前には、世界ランク7位のカロリーナ・プリスコバ(Karolina Pliskova、チェコ)が1-6、6-3、3-6で地元中国の王薔(Qiang Wang、ワン・チャン)に屈したほか、同6位のエリナ・スビトリーナ(Elina Svitolina、ウクライナ)も印象的なプレーを見せることができず、アリーナ・サバレンカ(Aryna Sabalenka、ベラルーシ)に4-6、6-2、1-6で黒星を喫した。
一方、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2018)女王のアンゲリク・ケルバー(Angelique Kerber、ドイツ)と全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2018)覇者のキャロライン・ウォズニアッキ(Caroline Wozniacki、デンマーク)は難なく3回戦に進出した。
1回戦を免除された第2シードのウォズニアッキは世界ランク61位のレベッカ・ペテルソン(Rebecca Peterson、スウェーデン)に危なげなく6-4、6-1で勝利。3回戦ではアリアクサンドラ・サスノビッチ(Aliaksandra Sasnovich、ベラルーシ)に6-2、6-2で勝利したモニカ・プイグ(Monica Puig、プエルトリコ)と対戦する。
ハレプと同じく来月の最終戦への出場をすでに決めている第3シードのケルバーは、米国のマディソン・キーズ(Madison Keys)と対戦。6-0、4-1と勝利が目前となったところで、2017年の全米オープンで準優勝に輝いたキーズが膝のけがを理由に途中棄権し、勝ち上がりを決めている。(c)AFP